2017年2月23日木曜日

考察。アクセルを開けない理由。

こんばんわ、Yellowです。
見出しの件については、以下のとおり。

先日の、九州トライアル選手権第1戦が終了し、大会後の練習において、九州の若手からアクセルワークに関する気になる点がございました。

「アクセルを開けるな」

これはあるIASライダーから、合同練習の際にアドバイスを受けたそうで、とある若手はこれを意識して、練習に取り組んでおりました。

非常に誤解を生みやすい言葉と思いました。

私の経験則上
「グリップさせたいときに、スロットル(アクセル)を開けない(全閉)」
が本意ではないかと思われます。

なぜに、誤解を生みやすいかと申しますと
アクセルを開けない=エンジン回転数を上げない
と認識しがちになる点です。
世界選手権ライダーたちのライディングを見ていただければ、一目瞭然。
低い回転数で、難攻不落の大岩ステアケースや、急斜面のヒルクライム等を走破しているライダーがいるでしょうか?

断言して、いません

ありとあらゆるメディアがある現代において、世界ランカーの走りを閲覧することは容易であるかと思われますので、エンジンの回転数に注目して、そちらをご覧になればよろしいかと思います。

「グリップさせたい時に、スロットルを開けない」理由。
それは
グリップさせ難くなるから。

理由は

トライアル専用車両のフライホイールは、通常のオートバイに比べ格段に重いです。
フライホイールが重いので、スロットルオフでも惰性でエンストすることなく、通常のオートバイよりも長く走ります。

試しに、

・エンジンの回転を目一杯上げ
・もう無理ってところでスロットルを全閉にして
・即座にクラッチレバーを離してみてください

バイクはロケットよろしく、急発進すると思います。
途中でアクセルを開けてはいけません。

以上は、フライホイールの惰性で走らせる実験です。

この発車方法は、フライホイールの惰性でバイクを走らせる方法で、余計なトラクションがかからず、この時のリアタイヤはただ転がっているだけ

スタート直後以降、タイヤが空転することはありません。

タイヤの跡(轍)を確認していただくと、タイヤのブロックパターンが綺麗に地面についていることと思います。

つまり、一般的にグリップしている状態にあるということです。

途中で、引っかいたような、タイヤの跡がある場合は、途中でアクセルを開け足した結果であります。

現代テクニックにおきましては、上記の状態を、いかなる状況下にあっても、いかに作り出せるかが、となっております。

したがって、「アクセルを開けるな」とは
「グリップさせたい時にアクセルを開けない、開け足すな」が正しいと考えられます。

次回の考察は、「エンジン回転数を上げないことによるデメリット」についてです。

それでは、このへんで。

2 件のコメント:

  1. イエロー師匠 様

    Yuta父です。
    先日は鹿児島遠征お世話になりましたm(__)m
    一昨年のガッチスクールでYutaが同じことを言われてました。
    斜面で、斜面に入る前が勝負!
    後は惰性で行ける位、その前に「開けろ」と・・・

    ステアや斜面で滑る人は・・・
    滑る所で「わざわざアクセル開けている」そうで・・・
    大きなヒューム管だとすごくわかるそうです・・


    Yutaは「開け足そうとする」クセが課題です・・・

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  2. Yutaお父さま
    Yuta氏につきましては、「開け足そうとする」癖ではなく、「突始めに開けない」癖とお考えいただければ、以後の方針が定まるのではないかと思われます。
    大きくエンジンの回転を上げて走ることについては、モトクロス等々で慣れていると思われますので、全開野郎「フジガス」のイメージで走れば、自然と今風のテクニックを身に付けることができると思います。
    詳細は、またお会いした機械に。

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